タクシーは最寄駅を出発し、
高速道の入り口を目指し南下を始めました。
マスクをした状態で
家から最寄駅までダッシュしたので
喉はもうカラカラ。
家を出る直前に冷蔵庫から取り出した
ピーチティーをぐびぐび飲んで
一息つきました。
しかしまだ心臓は痛いくらいに
ドキドキ言ってます。
タクシーのメーターはドンドン上がり
ヤバイ!と思いつつ、
カードで払えるじゃん!と
少し安心したりもしました。
ナビの到着予定時刻は
8:30〜8:40を行ったり来たり。
運転手「何時までに着けばいいの?」
私「8:30までに着けばなんとか」
運転手「そうは言ってもねぇ」
そりゃそうだ! なら聞くな!
なんてグチグチ考えながら
祈るような気持ちで
後部座席に座っていました。
後部座席で鼓動を落ち着かせながら
乗り遅れた場合のプランを考えました。
LCCを使うなら次は昼過ぎの便。
しかしこれは成田発じゃなくて羽田発。
もし途中で間に合わないとわかったら
どこかでタクシーを降りて
羽田に向かわないと。
その飛行機は残り7席。
予約するならタクシー内でしないと。
とその前に、
友人たちに状況を説明しないと。
色々調べて考えてるうちに1時間が経過し、
タクシーは東京の東部まで到達。
首都高もそれなりに車はあるが
渋滞することは無さそう。
そしてここから成田までは絶対に混まない。
到着予定も8:30から変わらない。
私は滑り込みセーフに
賭けてみることにしました。
荷物はボストンバッグと
ショルダーバッグが1つずつ。
ボストンバッグはそんなに大きくないから
最悪機内持ち込みできる。
チェックインは友人が済ませてるから
保安検査さえ突破すれば大丈夫。
25分前までには搭乗口にいるべきだけど
きっと待ってくれるから走れば絶対乗れる。
というわけで色々考えた結果、
7:30の段階で「あ、これ乗れるわ」と思い、
若干リラックスした状態で
後部座席で空港到着を待っていました。
8:25、タクシーは
成田空港第3ターミナルに到着。
ただ止める場所が分からず
実際に降りたのは第2ターミナルの前。
迷ってモタモタ
クレジット支払いの手続きにモタモタ
しながらも、お爺さん運転手、
しっかり30分までに到着してくれました。
「ありがとうございました!
そして遠くまですみませんでした!」
と言ってタクシーを降り、
第2ターミナルから第3ターミナルへ走り、
時間に余裕ができたので
荷物を預ける手続きをして、
友人たちと合流しました。
やっとこさ旅行が始まります。
次回、「めがね橋」。
タイトルの補足説明。
杜崎拓とは、
氷室冴子さんの小説『海がきこえる』
の主人公の名前。
友人に呼び出されて
自宅から空港までタクシーで向かう
というシーンがありました。
高校生の主人公が
タクシーに飛び乗って空港に向かう
というドラマチックな展開に憧れ、
奇しくも同じような状況を体験したので。
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