八戸駅の攻防


こまちとの連結解除を見終わると、
急いではやぶさ1号に乗り込みました。

満員のデッキの中で
そいつとの作戦会議が始まります。

私「キャリーケースどうしようか」
そ「八戸駅のロッカーに預けよう」
私「ホテルも八戸だし、そうしよう」
そ「でも八戸の乗り換え10分しかない」
私「さっき車内放送で遅延してるって」
そ「ダッシュだな」
私「そもそもロッカー空いてんのかな」
そ「大丈夫だろ」

まとめると
○乗り換え時間は遅延の影響で実質7分
○その時間内にロッカーに荷物を預ける

それほど大きくない八戸駅ですが、
これに失敗すると
今日1日のスケジュールを全取っ替え、
あるいは1日中重い荷物を持ったまま
観光することに。

さて荷物は預けられるのか。



八戸駅に到着。
ドドっとデッキから乗客が降りて行く。

我々も急いで改札へ向かい
ロッカーを探しに行きます。

新幹線改札口を出ると
頭上の案内板にコインロッカーのマークが!
恐らく東口階段の下にある!

急いで階段を駆け下りると
コインロッカーがありました!

しかしどれもこれも使用中。
ヤバい。

1ヶ所空いてる!けど
キャリーケースがギリッギリ入らない。

マズい。どうする。
迷っている時間はない。

すると右を指差しそいつ、
「観光案内所に預けよう」

指された方向に観光案内所が。
預けられるか?と疑問に思ってると
入り口に「荷物預かります」の文字!

やった!

と思ったのも束の間。
その下に「18時までに取りに来られる方」。

私「…戻って来られる?」
そ「無理」

というわけで、
諦めて荷物を持って観光することに。



9:33、青い森鉄道快速しもきたに乗車。
やはりこちらも満員。

荷物を預けられたらどんなに楽か、
と項垂れていると、不意にそいつが
「ホテル、青森だった…」と
スマホを見ながら呟きました。

元々2日目は八戸に泊まる予定でしたが
ちょうどいい部屋が見つからず、
青森市のホテルを
そいつは2日前に予約していたのです。

そのことを
まさに“今”思い出したのです。

なんでもっと早く言わないの。

私「え、じゃあ八戸に荷物預けてたら
  ヤバかったじゃん」
そ「うん、取りに行けなくなってた」

じゃあ何のためにダッシュしたのか
と口論しそうになりましたが、
でも預けられなかったことで
逆にラッキーでした。

以上、八戸駅の攻防でした。

次回、「三沢航空科学館へ行く」。

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