地獄の大湊線


約1時間の航空科学館滞在を終え、
シャトルバスで三沢駅に戻りました。

帰りのバスの中も
地元のおじいちゃんおばあちゃんが
賑やかにお話ししてました。

三沢駅西口にある休憩スペースで
盛岡で買ったお昼ご飯を食べ、
12:29、三沢駅を出発。

この時乗車した電車は
中央線とかと同じ割と新しい車両で、
車窓の雰囲気と乖離してて
なんだかチグハグに感じました。



12:55、野辺地駅到着。
ここで大湊線に乗り換え。

この大湊線が地獄でした。

まず車内が大混雑。

前の電車から2時間半ぶり、
次の電車が3時間後ということもあり
すっごい数の人が乗っている。

しかも皆んなが
大きなキャリーケースを持っているため
余計に狭く感じる。

私は席に座れず壁にももたれられず
直立で左手にキャリーケース、
右手に吊革を持って乗車してました。



次の問題として、電波が届かない。

私の古いスマホが悪いのでしょうが
野辺地以降はずーっと圏外。

だから音楽を聴こうとしても
プレイリストを再生できない。

じゃあ本を読もう、と思っても
両手が塞がっていてそれどころではない。

仕方ない我慢して待つか、と思っても
乗車時間は1時間近くあり、
車窓はずっと木で変化がない。

このままでは発狂すると思い、
電波が無くても再生できる
『わたしの星』時代の自己紹介ラップを
繰り返し繰り返し聴いて
気を紛らわせてました。



他にも辛さの要因がありました。

例えばカーブがないこと。

大湊線は下北半島の西側を
ほぼ直線で北上する電車で
カーブというカーブはほとんどなく、
線路はずーっと真っ直ぐでした。

あとホントに木しか見えないこと。

線路の周りは
線路1本分の空間だけぽっかり空けて
両脇に木が生い茂っていました。

だから駅に着くまで景色はずっと一辺倒。

どちらも関しても
とにかく変化がないので
本当に辛い時間でした。

それでも1時間我慢して乗車し
いよいよ恐山の入り口、
下北駅に到着です。

次回、「恐山、入山」。

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